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松山港では、平成8年から外貿定期コンテナ航路(内航フィーダー航路も含む)に係る使用料を減免している。

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ウ.C1Qの充実
?.輸入食品の自主検査
松山圏では地場産業として「食品加工業」が重要な地位を占めている。食品加工業においては、国内で原料が調達しにくくなっており、松山地域の「削り節」「海産珍味」あるいは周辺地域の「調味料」等の産業において、輸入原料(あるいは一歩踏み込んで、半製品・製品)の海外調達が欠かせないポイントである。したがって、食品の輸入を促進するため、輸入食材の食品検査の機能が重要となっている。しかしながら、従来はニーズが多くないこともあり、広島検疫所の管轄であった。
そこで、食品の輸入を促進すべく、県立衛生研究所(所在地;松山市内)において平成7年度から自主検査が行われている。
?.保税地域の指定
●指定保税地域の指定
松山港第2ふ頭は平成8年3月22日に指定保税地域となった。
指定保税地域とは、外国貨物の積み卸し、運搬、一時蔵置(1ヵ月以内)に係る届け出や手数料が免除される場所のことで、申告等税関手続きの簡素化、迅速化が図られるほか、24時間体制で利用も可能となる。
●総合保税地域の指定
愛媛FAZ構想によって整備された物流ターミナル施設「アイロット」が総合保税地域の指定を受けている。
総合保税地域では、?2年間関税や消費税の支払いを保留したまま輸入貨物の保管・移動・加工等が自由に行える、?輸入品のロスは非課税になる、?貨物形態による選択課税が可能となる、?施設利用の手続き、許可手数料が軽減できる、などのメリットがある。

 

 

 

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